おくすり遺伝子検査(CYP2C19)を開始しました。
おくすりを長期に内服すると、高齢者では薬剤起因性老年症候群のリスクが高くなります。
6種類以上の薬剤、体質に合わないサプリや健康食品などの継続、さらに低栄養状態が続くと
認知機能が低下し、認知症発症の大きな原因になることが判っています。代謝には個人差が
あるため、肝臓での薬剤代謝に関する遺伝子の一部であるCYP2C19遺伝子検査を開始しました。
検査は口腔粘膜採取のため、ご自宅でも可能です。またアルコール健康障害を予防するために
アルコール感受性検査も行っております。詳しくは健診センター 096-342-5470 にご相談ください。
当科では(株)MCBI社、熊本大学との共同研究を行っています。脳内の異常蛋白質アミロイド
β(ベータ)蓄積の可能性を調べるMCIスクリーニング血液検査やアルツハイマー型認知症との
関連性があるAPOE遺伝子検査なども活用して、MCIや認知症の予防に努めています。
物忘れ外来担当 佐藤 正