《アルコールと物忘れについて》
年末年始は飲酒の機会が多くなる季節ですが、アルコールの代謝には個人差があるため注意が必要です。アルコールやアセトアルデヒドを分解する酵素活性には、遺伝子が関係しています。またその代謝では亜鉛などの微量元素やビタミン、蛋白などが多く消費されるため、栄養のバランスが崩れ、その結果として物忘れが進むことがあります。当院ではアルコール感受性遺伝子検査を行い、依存症や発癌、認知症の予防に努めています。
《お薬と物忘れについて》
お薬を6種類以上内服されていると、副作用が起こりやすくなり、物忘れが進むことがあります。特に高齢者では肝臓での代謝や腎臓からの薬の排泄が遅くなることが分かっていますので、その結果、薬が効きやすくなります。最近は低栄養性や薬剤起因性老年症候群の事例が増えていますので、物忘れの進行が早い場合には一度検査をお勧めします。
物忘れがご心配な方は、先ずはお電話でご相談ください。