当科では認知症の早期発見・早期治療やその予防に取り組んでいます。
? 熊本地震後に受診者が急増し、MCI(軽度認知障害)スクリーニング血液検査での陽性率が上昇していました。もの忘れの原因物質と考えられるアミロイドベータ蛋白蓄積のリスクが高まっています。また頭部MRI検査ではVSRAD分析(早期アルツハイマー型認知症診断支援システム)にてもの忘れとの関連が強い海馬の体積減少が確認されました。地域の医療機関等や筑波大学、熊本大学、国立精神・神経研究医療センターのご協力にて認知症予防の研究も継続しています。
?最近は高齢者特有の変化として、低栄養に伴う亜鉛欠乏症やビタミン欠乏症での認知機能低下も増えています。
?もの忘れのリスク要因の1つと考えられるAPOE遺伝子検査を熊本大学のご協力にて行っています。
もの忘れがご心配な方は、先ずはお電話でご相談ください。
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平成30年10月第37回日本認知症学会学術集会に於いてポスター発表を行いました。
「熊本地震後のMCIスクリーニング血液検査陽性率上昇について」
MCI risk rising in blood test positive rate after The 2016 Kumamoto
Earthquake Dementia Japan Vol.32 No.3 September 2018 -495-